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杉並区長選挙、「保守分裂」を招いた自民党の事情 石原伸晃氏の落選後、長年の不満は表面化して

2026-06-17 HaiPress

6月21日告示の杉並区長選(28日投票、29日開票)で、自民党は元区議の大和田伸氏を、リベラル系の現職・岸本聡子氏の対抗馬として擁立する。自民党が杉並区長選で「生え抜き」の推薦候補を立てるのは1999年以来、27年ぶりとなる。

杉並区長選に出馬を表明している大和田伸さん(左)と田中良さん=いずれも14日、東京都杉並区で(隈崎稔樹撮影)

大和田陣営は、現職閣僚や元首相ら大物弁士を集会に投入。今年2月の衆院選での「高市旋風」も追い風に、区政の「奪還」を狙う。だが、自民系の一部は前区長の田中良氏の支援に回っており、現職批判票の受け皿を完全に一本化することはできなかった。

「保守分裂」の背景には、杉並区長ポストを巡る複雑な党内事情がある。(鈴木太郎)

区政担当の記者が徹底解説

〈動画〉杉並区長選挙はどんな展開になる?「場外乱闘」の影響は?

◆27年ぶり推薦候補、自民色を前面に出す大和田陣営

「杉並区長選で勝つまでは、私の戦いは終わりません」

自民党が圧勝した今年2月の衆院選。東京8区(杉並区の大部分)で初当選した門寛子衆院議員は投開票翌日、自身のX(旧Twitter)にこう投稿した。国政での勝利の勢いを、区長選にもつなげる決意を示した形だ。

門氏や自民の現職区議らは、区内で発生したいじめ問題や、善福寺川地下調整池の整備を巡る対応などを挙げ、岸本氏の区政運営を批判してきた。大和田氏を支援する自民関係者の男性は、「責任政党としての責務を果たさなくてはならない時期だ」と力を込める。

◆非自民区長と自民が協調してきた杉並区政

杉並区は原水爆禁止運動発祥の地で、伝統的に市民運動が盛んな地域として知られる。都内でも有数の非自民勢力が強い地域のイメージがある一方、衆院東京8区では、自民党幹事長を務めた石原伸晃氏が2021年の落選まで長く議席を守ってきた。決して自民党が弱いわけではない。

ただ、区政では...

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