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インバウンド需要で「免税店」がどんどん増える 都内では過去最多の1万5387店に

2024-10-27 HaiPress

<深掘りこの数字>


消費税免税店の数が増加している。観光庁によると、免税店は今年3月末現在で都内に1万5387店。昨年9月末に比べて632店の増加で、1カ月ごとにおよそ100店ずつ増えている計算だ。

◆旅行消費額は過去最高の5兆3065億円

背景にあるのが、増加が続く外国人観光客(インバウンド)だ。観光庁が毎年公表している調査によると、昨年のインバウンドの旅行消費額は、過去最高の5兆3065億円(19年比10.2%増)。内訳では「買い物代」が全体の4分の1を占め1兆4000億円余。今年4~6月期の速報値では1人あたり旅行支出が23万9000円(昨年同期比3万4000円増)だった。

企業には追い風。酒類の国際貿易などを手がける「selead group」(中央区)は5月、高級酒と酒器に特化した「今未」を銀座にオープン。半年を待たず、今月には同じく銀座のロッテ免税店銀座内に2号店を構えた。

◆高級酒一度に数十本購入する海外客も

土地柄上、近隣飲食店からの利用も多いが、事業責任者の水越拓さん(33)いわく「客の7割弱が海外の方。円安の影響か、1人あたりの購入額も日本人より大きい」。従来の小売店と差別化を図り、美術館のような内装や好きな江戸切子で試飲できるサービスなど「体験」を重視したところ、業績は予想以上に好調。過去には一度に数十本購入した海外客もおり、すでに次の店舗も検討中だ。

交流サイト(SNS)Xに投稿されているインバウンドの免税購入報告は、酒や食品、香水などさまざま。インバウンドの増加が続く中、免税店もまだまだ数を伸ばしそうだ。(高田みのり)

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