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<夏いっぷく2024>オタリアの「放水」でヒンヤリ サンシャイン水族館(豊島区)

2024-08-10 HaiPress

水鉄砲から水を噴射するオタリアの「モエ」=豊島区で

日差しが照りつけるサンシャイン水族館(東京都豊島区)の屋上に、大勢の親子連れが詰めかけている。円形のステージに姿を現したのは、アシカの仲間のオタリア「モエ」。くりんとした目がかわいらしい。

前足を使って滑るように移動すると、スタッフが手に持った水鉄砲を鼻で器用に押した。噴き出た水が、子どもたちに直撃。「キャー」「わー」と歓声が上がった。キンキンに冷やした氷水をかぶり、びしょぬれになった子どもたちは大はしゃぎだ。

モエは2004年に水族館にやってきた人気者で、性格は真面目な頑張り屋さん。鼻の上にボールや皿を乗せ、前足だけで倒立するパフォーマンスも見せた。フィナーレはステージの噴水が一斉に噴き上がり、上方からも水が降り注いで会場は水浸し。オタリアのパフォーマンスを楽しみながら、十分すぎるほど涼しさを感じられた。

会場にいた横浜市の古川煌貴(こうき)さん(9)は「水が冷たくて気持ち良かった」と笑顔。宇都宮市から訪れた会社員吉田貴智(たかのり)さん(35)は子どもと一緒にずぶぬれに。「思いきりかかってしまった。涼しくなりました」と喜んでいた。

飼育スタッフの福井正志さん(40)によると、あうんの呼吸のパフォーマンスは、地道なトレーニングの積み重ねが支える。うまくできれば笛を吹いて餌をあげてほめる。「言葉が通じないので大変だが、信頼してくれれば身を任せてくれます」(浜崎陽介)

<サンシャイン水族館>豊島区・池袋の複合施設「サンシャインシティ」に1978年開館。約550種、2万3000匹が暮らす。水を使ったアシカやオタリアのパフォーマンスは9月1日まで。毎日午後1時から約10分間。8月10~18日は午後2時からも実施する。

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